松永K三蔵さんの『バリ山行(さんこう)』は、
第171回芥川賞を受賞した長編小説です。
六甲山を舞台に、
会社員として働く男性と、あえて登山道を外れて山を歩く一風変わった同僚の姿を描いた物語⛰️
「山登りの小説なのかな?」
と思って聴き始めましたが、
読み終えてみると、私が強く感じたのは、
「仕事とは何なのか」
「自分らしく生きるとはどういうことなのか」
というテーマでした🤔
山を登ることと、
会社で働くこと。
一見するとまったく違うものですが、
読み進めるうちに、この2つが不思議と重なって見えてきます。
特に印象に残ったのが、
主人公・波多(はた)と、同僚の妻鹿(めが)という2人の対照的な生き方です。
正直、
「妻鹿さん、クセが強すぎる……😅」
と思うところもありましたが、
同時に、なぜか気になってしまう。
そんな不思議な魅力を持った人物でした。
✔ 芥川賞受賞作を読んでみたい
✔ 山や登山をテーマにした小説が好き
✔ 仕事や会社について考えさせられる作品が読みたい
✔ 登場人物の心理描写を楽しみたい
✔ Audibleで没入感のある小説を探している
👉そんな方におすすめです。
この記事では、『バリ山行』をAudibleで聴いた感想や、おすすめできる人、Audibleとの相性についてレビューします👌
※当記事にはアフィリエイト広告が含まれています。紹介している作品は、すべて実際に読了・聴了したうえで率直な感想を掲載しています。
『バリ山行』作品情報
- 作品名:バリ山行
- 著者:松永K三蔵(1980年)
- 発売日:2024年7月29日
- 出版社:講談社
- Audible版:配信あり
- 配信日:2025年4月11日
- 再生時間:5時間32分
- ナレーター:石狩 勇気
- 評価:☆4.4
- Audible聴き放題対象(記事作成時点)
- 受賞歴:第171回芥川賞
- 個人評価:★★★★☆
総合評価|『バリ山行』はこんな作品
・物語展開・構成:★★★☆☆
・登場人物の魅力:★★★★☆
・読後感・余韻:★★★★☆
・Audibleとの相性:★★★★★
👉 六甲山を舞台に、「山」と「仕事」を重ねながら、人がどう生きるのかを描いた作品でした🙆♂️
登山の知識がなくても楽しめますが、山登りの描写にはかなりリアリティがあります。
何より、「会社員として、決められた道を歩くこと」について考えさせられました。
40代の会社員として読むと、
「自分もいつの間にか、決められた道ばかり歩いているのでは?」
と、ちょっとドキッとする作品です😅
『バリ山行』はどんな話?(ネタバレなし)
主人公は、建物の外装修繕を専門とする会社「新田テック建装」で働く波多。
内装リフォーム会社から転職して2年になる会社員です。
会社の付き合いをできるだけ避けていた波多でしたが、
同僚に誘われたことをきっかけに六甲山登山に参加します。
その後、社内の登山グループは正式な登山部となり、
波多も会社の親睦を目的とした気軽な登山を楽しむようになります。
そんな中、波多が気になり始めるのが、
ベテラン社員の**妻鹿(めが)**です。
職人気質で、会社では少し変わった人物として扱われている妻鹿。
そして妻鹿は、
一般的な登山道を歩くのではなく、
あえて登山道を外れて進む難易度の高い
「バリ山行」
を行っていました。
波多はそんな妻鹿の姿に次第に惹かれていきます。
会社という組織の中で生きること。
決められた道を歩くこと。
そして、
あえて道を外れること。
山での出来事を通して、
「人はどう生きるのか」
というテーマが浮かび上がってくる作品です。
Audible版の石狩勇気さんの朗読は、登場人物(特に男性キャラ)との相性が非常によく、
情景が目に浮かぶようでした👌

紙で手元に置きたい方はこちら。Audible版もかなり聴きやすかったです👇
『バリ山行』個人レビュー(星評価付き)

「バリ山行」って何?と思ったところから始まった
「バリ山行」という作品名をみたとき、
「バリ??」「山行??」
という自分の知らない単語に惹かれました😳
「山行」はなんとなく山のことだろうなと察しましたが、
「バリ」がまったくピンとこなかった😅
バリ島?バリバリ?なんて思った人は私だけではないはず😂
もちろん、全然違います!
作中で描かれる「バリ山行」は、
一般的な登山道を外れて進む、
難易度の高い登山のこと。
つまり、
決められた道を歩かない山登り
なんですよね。
「バリ」=バリエーション
これが、この作品を読み終えたあとに、
ものすごく意味のある言葉に感じられました🤔
妻鹿という「変わった人」が気になって仕方ない
本作で私が一番印象に残った人物は、
主人公の波多(はた)以上に、
やっぱり妻鹿(めが)さんでした👨
(波多はかなり普通です笑)
会社では職人気質で、
周囲からは少し変わった人物として見られている妻鹿。
そして、普通ならわざわざ選ばないような、
危険で難しい「バリ山行」を好んでいます。
最初は、
「なんでそんなことするの?」
と思うんですよね😅
普通に整備された登山道を歩けばいいのに、と。
でも読み進めていくと、
妻鹿がなぜそんな道を選ぶのか、
少しずつ考えさせられるようになります🤔
会社では、
決められた仕事をする。
組織のルールに従う。
周囲と足並みをそろえる。
一方、山では、
自分で道を選び、
自分で判断し、
自分の責任で進んでいく。
この対比が聴き応えがありました👌
「会社」と「山」が重なって見えてくる
この作品を読んでいて、
私が一番考えさせられたのがここです☝️
最初は、
「登山を題材にした芥川賞作品」
ってどんなんだろう?と聴き始めましたが、
会社での人間関係や仕事の悩みと、
山での危険な道行きが、
だんだん重なって見えてくるんです😳
『バリ山行』は、
そんな普段はあまり考えないことを、
山登りを通して突きつけてくる作品でした🤔
妻鹿が選ぶ「バリ山行」では、
・自分で道を選ぶ
・自分で判断する
・自分の責任で進む
という生き方が描かれます。
もちろん、
「会社員=悪い」
「妻鹿=正しい」
という単純な話ではありません🤨
だからこそ、40代になった今の自分には、
かなり刺さるテーマでした🙆♂️
山に興味がなくても楽しめる?
私は、
登山が好きじゃなくても十分楽しめる作品
だと思いました👌
もちろん、六甲山の地形や登山の描写など、
山好きならより楽しめる部分はあります⛰️
実際、読書メーターでも山の描写や六甲山のリアルさを評価する感想が見られます。
ただ、本作の中心にあるのは、
「山登りの楽しさ」だけではありません。
会社で働くこと。周囲との人間関係。自分の価値観。
決められた道を歩くこと。そこから外れること。
こうしたテーマがあるので、
むしろ、
会社員として働いている人ほど刺さる作品
なのではないかと思いましたね🤔
終わり方は賛否あり??
ここまで記載した通り、とても考えさせられる本作ですが、
終わり方は賛否が分かれるかなと感じました😳
いろいろ語られない状態で終わってしまうので、
(もちろん著者の意図ですが😅)
もう少し余韻を持った方が私は好みでしたね🤔
Audibleとの相性
今回、私はAudibleで『バリ山行』を聴きました🎧
ナレーターは石狩勇気さん。
再生時間は約5時間32分と、比較的コンパクトな作品です。
個人的には、Audibleとの相性はかなり良かったです!
山の中を歩く場面では、登場人物の息遣いや周囲の静けさまで想像できて、
車で通勤しながら聴いている私にはかなり楽しめる作品でした🚗🎧
私は車通勤なので、こうした5~6時間程度の作品は、
通勤時間を使って聴き終えやすいのも嬉しいところです⭕️

こんな人にオススメ
✔ 芥川賞受賞作を読んでみたい
✔ 山や登山をテーマにした作品が好き
✔ 会社員として働くことについて考えたい
✔ 人間関係や仕事をテーマにした作品が好き
✔ 登場人物の心理描写を楽しみたい
✔ Audibleで5~6時間程度の作品を探している
こんな人は合わないかも
✔ 派手な展開やアクションを楽しみたい
✔ 山登りの描写に興味がない
✔ 明るく爽快なエンタメ小説を読みたい
✔ ストーリーだけをテンポよく楽しみたい
本作は、「次から次へと事件が起こる!」
というタイプの小説ではありません。
山と会社を舞台に、登場人物の考え方や生き方をじっくり描いていく作品です。
そのため、派手な展開を期待すると、
少し物足りなく感じるかもしれません🤔
一方で、「この人はなぜこんな生き方をするんだろう?」
と登場人物について考えながら読むのが好きな方には、
かなり楽しめる作品だと思います👌
まとめ
『バリ山行』は、
山登りを通して「自分はどう生きるのか」を考えさせられる作品
でした。
主人公・波多と、独自の道を進む妻鹿。
この2人の対比も非常に印象的です。
もちろん、「バリ山行」という登山そのものにも魅力があります。
ただ、本作の本当のおもしろさは、
山を人生や仕事に重ねて読めるところ
なのではないでしょうか🤔
Audible版は石狩勇気さんの朗読も聴きやすく、
山の描写との相性もかなり良かったです🎧
芥川賞受賞作を読んでみたい方はもちろん、
仕事や人生について少し考えてみたい40代の方にもおすすめしたい一冊です。
紙でもAudibleでもおすすめです👇
Audibleで『バリ山行』を聴いてみたい方へ
Amazonのサイトより登録できます。
無料体験期間があるので、まずは無料体験で試してみてください👍
家事や通勤中に少しずつ楽しみたい方にもおすすめです👇
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