澤田瞳子さんの『星落ちて、なお』は、
第165回直木賞を受賞した歴史小説です。
主人公のとよ(暁翠)をはじめ、実在した人物をモデルに描かれている点でも話題の作品です。
幕末から明治にかけて活躍した有名な絵師の娘・とよ(暁翠)を主人公に、
明治から大正にかけての激動の時代が描かれています🎨
Audibleで聴く前は、
「昔の絵師の話なのかな?」
くらいの気持ちで聴き始めましたが、
読み終えて強く感じたのは、
「偉大な親を持つことの苦しさ」
そして、
「自分自身の人生をどう生きるのか」
というテーマでした🤔
父・河鍋暁斎(きょうさい)の死後、
その影から逃れようともがく主人公・とよ。
そして、兄や弟、妹など、
複雑な家族関係の中で生きていく姿が描かれています。
正直、最初は登場人物も多く、ちょっと読みづらいところはあります😅
ただ、物語が進むにつれて、
とよの人生にどんどん引き込まれていく作品でした😳
✔ 直木賞受賞作を読んでみたい
✔ 歴史・時代小説が好き
✔ 絵画や芸術をテーマにした作品に興味がある
✔ 家族や親子関係を描いた小説が好き
✔ Audibleでじっくり楽しめる作品を探している
👉そんな方におすすめです。
この記事では、『星落ちて、なお』をAudibleで聴いた感想や、おすすめできる人、Audibleとの相性についてレビューします👌
※当記事にはアフィリエイト広告が含まれています。紹介している作品は、すべて実際に読了・聴了したうえで率直な感想を掲載しています。
『星落ちて、なお』作品情報
- 作品名:星落ちて、なお
- 著者:澤田 瞳子(1977年9月14日)
- 発売日:2021年5月12日
- 出版社:文藝春秋
- Audible版:配信あり
- 配信日:2021年10月7日
- 再生時間:11時間55分
- ナレーター:小林 さやか
- 評価:☆4.4
- Audible聴き放題対象(記事作成時点)
- 受賞歴:第165回直木賞
- 個人評価:★★★★☆
総合評価|『星落ちて、なお』はこんな作品
・物語展開・構成:★★★★☆
・登場人物の魅力:★★★★☆
・読後感・余韻:★★★★☆
・Audibleとの相性:★★★★☆
👉 河鍋暁斎という偉大な父を持った女性絵師の人生を通して、
「自分らしく生きるとは何なのか」を考えさせられる作品でした。
歴史小説ですが、単純に「昔の絵師の人生」を描いた作品ではありません。
親子関係や兄弟関係、そして「偉大な誰かと比較される苦しさ」など、
現代にも通じるテーマが描かれています🤔
『星落ちて、なお』はどんな話?(ネタバレなし)
主人公は、河鍋暁斎(かわなべきょうさい)の娘・とよ。
「暁翠」という画号を持つ女絵師です。
物語は、父・河鍋暁斎が亡くなったところから大きく動き始めます。
父の死によって、それまで何とか保たれていた河鍋家のバランスが崩れていくことに。
腹違いの兄・周三郎、弟の記六、病弱な妹・きくなど、家族それぞれが問題を抱えています。
そして、河鍋一門の行く末を背負うことになるのが、とよでした。
さらに時代も大きく変化していきます。
明治から大正へ。
日本画だけではなく、西洋画や写真など新しい文化が広がり、
それまでの絵師を取り巻く環境も変わっていきます。
そんな中で、
「河鍋暁斎の娘」としてではなく、自分自身の絵をどう描くのか。
とよの苦悩と人生が描かれていく物語です。
Audible版の小林 さやかさんの朗読は、登場人物(特に女性キャラ)との相性が非常によく、
情景が目に浮かぶようでした👌

紙で手元に置きたい方はこちら。Audible版もかなり聴きやすかったです👇
『星落ちて、なお』個人レビュー

偉大すぎる父親を持つ苦しさ
本作で私が一番印象に残ったのが、
やはり**「父・河鍋暁斎の存在」**です。
河鍋暁斎は「画鬼(がき)」と称されたほどの絵師。
そんな偉大な父親を持つと、
「すごいお父さんの娘」
という目で見られてしまいます。
いつの時代でもありうる、かなり苦しいポジションです…😅
自分自身を評価してほしくても、
どうしても父親と比較されてしまう。
しかも、とよ自身も絵師として生きています。
「自分の絵を描きたい」
という思いがある一方で、
「河鍋暁斎の娘」という肩書きから逃れることもできない。
この葛藤が、本作の大きな魅力だと感じました🤔
とよの「自分探し」が心に残る
本作をAudibleで聴いていて、
とよは決して最初から強い女性ではないと感じました。
家族のことを考え、
周囲の人間関係に悩み、
父や兄の存在に苦しみながら生きています。
でも、そんな人生を歩む中で、
少しずつ自分自身の生き方を見つけていく。
そこが非常に印象的でした。
「自分は何者なのか?」
「自分は何を残したいのか?」
という問いは、
絵師だけに限った話ではありません。
40代になり、仕事や家庭など、
ある程度自分の人生が固まってきた今だからこそ、
「自分自身はどうなんだろう?」
と考えさせられる部分がありました🤔
「家族なのに分かり合えない」がリアル
もう一つ印象に残ったのが、
河鍋家の家族関係です。
父の影響を受け、「家族だからこそ複雑になる」
という部分がかなりリアルに描かれています😳
兄・周三郎との関係も、
単純な「仲の悪い兄弟」というだけではありません。
それぞれに事情があり、
それぞれの立場から相手を見ている。
「この人が悪い!」
と簡単には割り切れない関係性がおもしろかったです☺️
このあたりは、歴史小説というより、
かなり濃い人間ドラマとして楽しめました👌
日本画に詳しくなくても大丈夫?
はい、大丈夫です!
私は日本画について、ほとんど知識がありません😅
それでも十分楽しめましたよ👌
ただ、河鍋暁斎や当時の画壇について知っていれば、
より深く楽しめる作品だと思います。
Audibleで聴きながら、スマホ片手に当時の画を調べるのも楽しい作品です📱
ただ、本作の中心にあるのは、
「偉大な人の影で生きる苦しさ」
「時代が変わる中で、自分の道をどう選ぶのか」
というテーマですので、
歴史小説を普段あまり読まない人でも楽しめる作品
だと思いました🙆♂️
Audibleとの相性
Audibleとの相性は合格点!
特に、江戸・明治の雰囲気を感じさせる作品なので、
小林さんの落ち着いた朗読がよく合っていました。
ただ、登場人物が多く、名前も覚えづらいところがあるので
この点では、漢字としても覚えられる紙の本も良いかなと感じました🤔
とはいっても、私は車通勤なので、
通勤時間を使ってじっくり楽しませてもらいました⭕️

こんな人にオススメ
✔ 直木賞受賞作を読んでみたい
✔ 歴史・時代小説が好き
✔ 日本画や芸術をテーマにした作品に興味がある
✔ 家族や親子関係を描いた小説が好き
✔ 「自分らしく生きる」というテーマに興味がある
✔ Audibleでじっくり聴ける長編小説を探している
こんな人は合わないかも
✔ 派手な展開の小説が読みたい
✔ テンポの速いエンタメ作品が好き
✔ 歴史小説がどうしても苦手
✔ 登場人物の心理描写よりストーリー展開を重視したい
本作は、次々と大きな事件が起こるタイプの小説ではありません。
「テンポの速い小説を一気に楽しみたい」
という方には、少し合わないかもしれませんが、
澤田瞳子さんにより、残された史料だけでは分からない家族との関係や心情などが、
想像力で補われながら描かれている点は非常に読み応えがあります👌
まとめ
『星落ちて、なお』は、
偉大な父を持った女性が、その影に苦しみながらも自分自身の人生を歩んでいく物語
でした。
河鍋暁斎という実在の絵師を題材にしていますが、
私が強く感じたのは、
「父親の偉大さ」よりも、
「自分は自分の人生をどう生きるのか」
というテーマです。
家族だから分かり合えるとは限らない。
偉大な人のそばにいるからといって、
自分も幸せになれるとは限らない。
それでも、
自分なりの道を探して生きていく。
そんな、とよの人生がとても印象に残りました😊
Audible版も小林さやかさんの朗読が聴きやすく、
11時間55分という長さを感じさせない作品でした🎧
直木賞受賞作を読んでみたい方はもちろん、家族や自分自身の生き方について
考えさせられる作品を探している方にもおすすめです🙆♂️
紙でもAudibleでもおすすめです👇
Audibleで『星落ちて、なお』を聴いてみたい方へ
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家事や通勤中に少しずつ楽しみたい方にもおすすめです👇
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