河﨑 秋子『ともぐい』Audible感想とレビュー【熊と人との対峙だけではない直木賞受賞作】

Audibleレビュー

河﨑秋子さんの『ともぐい』は、

第170回直木賞を受賞した長編小説です。

北海道の厳しい自然を舞台に、

猟師として生きる男の姿を描いた物語ですが、

読んでみると単なる「熊と人との戦い」ではありませんでした👨‍🦱🐻

人は命をいただいて生きている。

では、人と獣の違いとは何なのか。

そんなことを考えさせられる作品です🤔

読み終えたあとに私が最も印象に残ったのは、

「ともぐい」というタイトルの意味でした。

生々しい描写もあるため、苦手な人はおられるかもしれませんが、

河﨑さん流の動物文学の最高到達点と言える一冊です!

直木賞受賞作を読んでみたい
猟師として生きる男の姿に興味がある
自然を舞台にした作品が好き
Audibleで没入感のある作品を探している

👉そんな方におすすめです。

この記事では、『ともぐい』をAudibleで聴いた感想や、おすすめできる人、Audibleとの相性についてレビューします👌

※当記事にはアフィリエイト広告が含まれています。紹介している作品は、すべて実際に読了・聴了したうえで率直な感想を掲載しています。

  • 作品名:ともぐい
  • 著者:河﨑 秋子(1979年)
  • 発売日:2023年11月20日
  • 出版社:新潮社
  • Audible版:配信あり
  • 配信日:2024年8月29日
  • 再生時間:11時間15分
  • ナレーター:林 和良
  • 評価:☆4.5
  • Audible聴き放題対象(記事作成時点)
  • 受賞歴:-
  • 個人評価:★★★★☆

・物語展開・構成:★★★★☆
・登場人物の魅力:★★★★★
・読後感・余韻:★★★☆☆
・Audibleとの相性:★★★★★

👉 北海道の大自然を舞台に、人と獣、生と死を描いた圧倒的な読書体験でした🙆‍♂️
  すっきりとした読後感ではありませんが、深く考えさせられる一冊です。
  また、怪我の治療シーンや動物の解体シーンなど、生々しい描写があるため、
  苦手な方は要注意です🤔

舞台は明治時代の北海道。

主人公・熊爪(くまづめ)は、

猟をしながら自然の中で生きる男です。

熊や鹿を狩り、その命をいただきながら暮らす日々。

しかし、人が自然の中で生きるということは、

世間で暮らす人々ともまた違う生き物となるということ🧐

本作では、北海道の雄大な自然と厳しい暮らしが丁寧に描かれ、

人と動物の関係、そして「生きる」ということの意味を深く問いかけてきます。

物語には熊との緊迫した場面もありますが、

本当に描かれているのは、

命をいただいて生きる人間の姿です。

重厚なテーマではありますが、

最後まで引き込まれる筆力があり、

読み終えたあとも長く余韻が残る作品でした。

紙でじっくり読むのもおすすめですが、

Audible版は作品の世界観との林さんの朗読の相性が非常によく、

情景が目に浮かぶようでした👌

紙で手元に置きたい方はこちら。Audible版もかなり聴きやすかったです👇

「ともぐい」というタイトルの意味が最後まで心に残る

一番印象に残ったのは、

「ともぐい」というタイトルです!

読み始めた頃は、

熊と人との死闘を描く物語なのだと思っていました。

もちろん迫力ある狩猟の場面や熊との対峙もあります。

しかし読み終えて振り返ると、

心に残ったのはアクションではありませんでした🤔

人も獣も、ほかの命を食らって生きているという、

その当たり前だけれど普段は意識しない事実を、

熊爪の生き方を通して真正面から突きつけられます🖐️

だからこそ、

最後まで読んだあとに改めてタイトルを見ると、

「ともぐい」という言葉がまったく違う意味を持って胸に残りました🙆‍♂️

熊爪と陽子の関係性が印象的だった

熊爪は、人里よりも山を好み、自然の理の中で生きる男です。

人との距離感も独特で、決して感情を多く語る人物ではありません。

そんな熊爪が出会うのが、盲目の少女・陽子です。

陽子の存在によって、

それまで自然だけを相手に生きてきた熊爪の世界が少しずつ変化していきます。

ただ、この作品は恋愛小説ではありません。

陽子を理解しようとしても、簡単には分かり合えない。

そんな人間同士の距離感も丁寧に描かれていて、とても印象に残りました☺️

ただ、正直、最後までちゃんと理解することができませんでした😭

誰か教えてください笑🥺

「穴持たず」の存在が物語に緊張感を与える

本作でもう一つ忘れられないのが、

冬眠を逃した凶暴な熊「穴持たず」です🐻

単なる”敵”ではなく、

熊もまた自然の中で必死に生きる存在として描かれています。

だからこそ、熊爪と穴持たずの対峙には、

善悪では語れない緊張感がありました👌

その描き方が、この作品ならではだと思います。

怪我や狩猟の描写はかなりリアル

本作は自然を美しく描くだけではありません。

狩猟や怪我の処置などは、かなり生々しく描かれています😱

私は、特に序盤に出てくる怪我の治療シーンは「うっ‥」となりました・・・

こうした描写が苦手な方は、

少し心構えをして読んだ方がいいかもしれません✋

一方で、そのリアリティがあるからこそ、

命の重みがより強く伝わってくる作品でもありました🤔

Audibleとの相性

林和良さんの朗読は、熊爪という人物像にとてもよく合っていました🎧

派手な演技ではなく、静かな語り口だからこそ、

北海道の自然や張り詰めた空気がより鮮明に伝わってきます。

熊との対峙では緊張感があり、

一方で静かな場面では自然の雄大さも感じられました⛰️

個人的には、これまで聴いたAudible作品の中でも、

かなり相性の良い作品だったと思います!

長編ですが、最後まで飽きることなく聴き続けられました🙆‍♂️

✔ 直木賞受賞作を読んでみたい
✔ 自然や狩猟をテーマにした作品が好き
✔ 猟師として生きる男の姿に興味がある
✔ 読後に考えさせられる作品が好き
✔ Audibleで没入感のある長編小説を探している

✔ 明るくテンポの良い作品を読みたい
✔ 軽いエンタメ作品を楽しみたい
✔ 狩猟や怪我など、生々しい描写が苦手

本作は、人が自然の中で生きる厳しさをリアルに描いています。

狩猟や熊との対峙、怪我の処置などの描写はかなり生々しいため、苦手な方は少し注意が必要です🤔
一方で、そのリアリティがあるからこそ、「命をいただいて生きる」という本作のテーマがより強く伝わってきました。

『ともぐい』は、熊と人との戦いを描いた小説というだけではなく、

生きるとは何か」「命を食らうとはどういうことか」を深く問いかけてくる作品でした。

北海道の雄大な自然の中で生きる熊爪の姿はもちろん、

そこに暮らす人々や自然そのものも、この物語の重要な登場人物だったように感じます。

私自身、一番心に残ったのは、

やはり「ともぐい」というタイトルの意味です。

また、Audible版は林和良さんの落ち着いた朗読が作品の世界観と非常によく合っていて、

自然の情景や緊張感まで鮮明に伝わってきました。

個人的には、Audibleとの相性はこれまで聴いた作品の中でもトップクラスだと感じています🙆‍♂️

重厚な人間ドラマや、読後も余韻が残る作品が好きな方には、ぜひ手に取ってほしい一冊です。

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