『コンビニ人間』Audible感想【大久保佳代子さんの朗読と「普通」へのモヤモヤ】

Audibleレビュー

村田沙耶香さんの『コンビニ人間』は、

コンビニで働き続ける古倉恵子を通して、世間の「普通」を描いた小説です。

第155回芥川賞を受賞した作品でもあります。

Audibleの再生時間は3時間42分。

短めですが、登場人物のクセが強く、聴き終わっても恵子と白羽の言動が頭に残りました🤔

特に、主人公の古倉恵子と、同じコンビニに入ってくる白羽。

恵子の独特な感覚も印象に残りましたが、白羽のクズっぷりもなかなかです……。

そして、Audible版のナレーターは大久保佳代子さん🎧

大久保さんの声と話し方が、恵子のキャラクターにぴったりでした⭕️

私の中では、古倉恵子のイメージが大久保さんになってしまいました笑。

ただ、作品全体の評価は★★★☆☆。

聴き終わって残ったのは、すっきりした納得よりも、うまく片づけられないモヤモヤでした。

今回は、その理由も含めて『コンビニ人間』の感想を紹介します👌

※当記事にはアフィリエイト広告が含まれています。紹介している作品は、すべて実際に読了・聴了したうえで率直な感想を掲載しています。

  • 作品名:コンビニ人間
  • 著者:村田沙耶香
  • 出版社:文藝春秋
  • 単行本発売日:2016年7月27日
  • 受賞歴:第155回芥川賞
  • Audible配信日:2018年1月16日
  • Audible再生時間:3時間42分
  • ナレーター:大久保佳代子
  • Audible版:公式作品ページはこちら
  • 個人評価:★★★☆☆

※Audibleの配信情報・再生時間・ナレーターは現在のAudible掲載情報をもとにしています。

・物語展開・構成:★★★☆☆
・登場人物の魅力:★★★★☆
・読後感・余韻:★★★☆☆
・Audibleとの相性:★★★★☆

個人評価:★★★☆☆

👉 短い物語の中で、古倉恵子の生き方と、周囲が求める「普通」がぶつかります🤛

人物の印象は強烈でしたが、自分の中に大切に残しておきたいメッセージがあったかというと、そこまでではありませんでした🤨

それでも、恵子と白羽の組み合わせは忘れにくいです😳

登場人物の魅力を★★★★☆にしたのは、好きになれるかどうかとは別に、この二人だからこそ成立する話だと感じたからです☝️

主人公の古倉恵子は、36歳の独身女性。

コンビニのアルバイトを18年間続けています。

働いているのは、スマイルマート日色駅前店。

周囲のスタッフや店長が変わっていく中でも、恵子は同じ店で働き続けています。

接客や作業にマニュアルがあるコンビニは、恵子にとって、自分がどう振る舞えばいいのか分かる場所です。

一方、周囲の人たちは、結婚せず、正社員にもならない彼女の生き方を不思議に思います。

そこに、婚活を目的にした新入りの男性・白羽がやってきます🤢

白羽との関わりをきっかけに、恵子の生活にも変化が起きていきます。

紙や電子書籍で読みたい方はこちら👇
私はAudible版で聴きましたが、作品の雰囲気に合った朗読で、楽しめました😀

コンビニでは働けているのに、それだけでは「普通」になれない

この作品で描かれる「普通」は、なかなか厄介です🤔

恵子はコンビニで長く働いています。

ところが、周囲から見ると、結婚や就職といった別の条件が足りない。

仕事を続けていることと、周囲が納得する生き方をしていることは、別扱いなんですね。

恵子が日々どう暮らしているかよりも、年齢に見合った肩書きや生活を求められる。

その噛み合わなさが、この話の落ち着かなさにつながっているように感じました。

ただ、恵子自身もかなり個性的です。

単純に「周囲がおかしい、恵子が正しい」と整理して終われる話ではありませんでした🤔

古倉恵子の個性と、白羽のクズっぷり

人物でいえば、やはり古倉恵子です。

コンビニを中心に成り立っている彼女の生活や感覚には、独特の筋が通っています。

周囲とのズレがあるからこそ、次に何を言うのか、どう受け止めるのかが気になります🧐

そして白羽。

この人のクズっぷりも、作品の中でかなり存在感がありました😅

恵子に対する言い分を聴いていると、こちらまでモヤモヤしてきます。

恵子とは違う意味でクセが強く、好きになれる人物ではありませんでした🤢

それでも、登場人物としては印象が薄れる気配がありません。

恵子だけでなく、白羽がいることで、この物語の居心地の悪さが増していたと思います。(良い意味で笑)

短いけれど、内容まで軽いわけではない

Audibleでは3時間42分なので、長編に比べると手を伸ばしやすい一冊です🎧

ただ、聴いている間の密度はあります。

大きな事件が次々に起きるというより、恵子の感覚や、周囲との会話が積み重なっていく話。

そのやり取りの中に、仕事や結婚、生き方をめぐる価値観が入り込んできます。

短い作品を一冊聴いたはずなのに、恵子と白羽にはずいぶん付き合った気がする。

そんな濃さがありました。

一方で、物語の展開そのものに強く惹かれたというより、人物の個性で聴き進めたところもあります。

物語展開・構成を★★★☆☆、登場人物の魅力を★★★★☆にしたのは、その違いです☝️

モヤモヤは残ったけれど、大切に持ち帰る言葉はなかった

聴き終えたあとも、すっきりとはしませんでした😅

ただ、このモヤモヤが残る感じは、ある意味では作品らしいのかもしれません。

「普通」という言葉が出てくるたびに、誰にとっての普通なのかが揺れる。

かといって、私自身が何か一つの答えを見つけて、納得したわけでもありません。

自分の中に大切に残しておきたいメッセージがあったかというと、そこまではいきませんでした🤔

私の評価が★★★☆☆なのは、そのあたりです。

Audibleとの相性|古倉恵子のイメージが大久保さんになった

Audible版は、大久保佳代子さんが朗読しています。

正直、抑揚のつけ方など、朗読の技術が特に優れていると感じたわけではありません。

ただ、古倉恵子のキャラクターを踏まえると、この声と話し方がぴったりだと私は感じました🙆‍♂️

感情を大きく乗せすぎない語り方が、恵子の独特な感覚と合っていたと思います。

聴き進めるうちに、私の中では恵子と大久保さんのイメージが重なってしまいました笑。

今後、紙で読んだとしても、恵子の言葉は大久保さんの声で再生されそうです🎧

作品全体の評価は★★★☆☆ですが、Audibleとの相性は★★★★☆。

この作品をどういう声で聴くかによって、主人公の印象もかなり変わるんだなと感じた一冊でした。

✔ 個性的な主人公が登場する小説を聴きたい
✔ 仕事や結婚をめぐる「普通」という言葉に引っかかる
✔ 短時間で聴けて、内容の濃い作品を探している
✔ 大久保佳代子さんの朗読を聴いてみたい

特に、主人公への共感だけで作品を選ばない方には、恵子の独特な感覚が面白く映るかもしれません☝️

✔ 聴き終わったあとに、すっきりしたい
✔ 応援したくなる登場人物が多い作品を求めている
✔ 心の支えになる言葉や、温かな余韻を期待している

短い作品ですが、気分まで軽くなるとは限りません。

私自身も、聴き終わって残ったのは、爽快感よりモヤモヤでした🤔

『コンビニ人間』の個人評価は、★★★☆☆です。

古倉恵子の個性と、白羽のクズっぷり。

この二人の存在感が、短い物語にぎゅっと詰まっていました😌

私にとっては、共感する言葉よりも、恵子と白羽の言動が残る一冊でした👌

そしてAudibleでは、大久保佳代子さんの声が恵子のイメージにぴったりでした👌

古倉恵子がどんな人物なのか気になる方は、ぜひ朗読サンプルも聴いてみてください🎧

紙や電子書籍で読みたい方は、こちらで確認できます👇

再生時間は3時間42分です。

通常速度で1日30分ずつ聴くなら、8日ほどで聴き終えられます。

まずはサンプルで、大久保佳代子さんの声や話し方が自分に合うか、確かめてみてください👍🎧

▶ 『コンビニ人間』の詳細・朗読サンプルをAudibleで確認する

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