【あの名シリーズのスピンオフ】早見 和真『問題。以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい』Audibleレビュー

Audibleレビュー

さまざまなヒット作を生み出している早見 和真さんですが、その中でも「店長がバカすぎて」シリーズのファンの方は多いかと思います。
本作『問題。以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい』は、同じ世界観で生きる小学生の女の子:十和(とわ)が主人公のいわゆるスピンオフ作品になっています。

中学受験に挑む少女が、家族、特に父親との関係に戸惑いつつ成長していく中で、例の「店長」や「京子さん」も登場し物語のアクセントとなっています。

今回は、ファンにとってもたまらない一冊になっている本作について、レビューを通じて紹介します。
(ネタバレは無いよう配慮していますが、話の中身に触れる点はありますのでご了承ください。)

発売情報・受賞歴

著者:早見 和真(1983年9月25日生まれ)
発売日:2025年3月7日
出版社:朝日新聞出版
受賞歴:ー

あらすじ

小学6年生の十和は、家族の幸せの形がわからない。
楽しい母、やさしい父、かわいい妹。それなのに、どうして心がこんなに荒(すさ)むのか。
中学受験に挑む娘と父の姿を通して、家族の成長を描く感動作。
人気シリーズ「店長がバカすぎて」の山本猛店長も登場!!

※Audible 問題。以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい あらすじより引用

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配信日:2025年8月22日
ナレーター:知愛(ちえ)
再生時間:9時間5分
評価:☆4.7 280件の評価
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物語展開・構成の評価

⭐️⭐️⭐️⭐️☆
勉強に本腰が入らなかった小学生があるきっかけを境に猛勉強に励むという、よくある設定ではあります。
ただ、そこに家族の関係性に一癖があり、また武蔵野書店メンバーの登場などにより、飽きさせず惹き込ませる物語に仕上がっていました🥺

また、武蔵野書店でのとあるできごとが描かれますが、ここは「さらば!店長がバカすぎて」の中でも同様に描かれており、視点が変わることで二度楽しめるようになっています。
個人的には先に「店長がバカすぎて」に触れておくことで本作がより楽しめると感じました。

感情の揺さぶりと読後の印象

⭐️⭐️⭐️⭐️☆
物語のトーンは決して起伏が激しいものではありませんが、受験勉強に関する努力の青春モノ、家族の関係性を描いた家族愛モノ、いろいろ要素があり、胸が熱く・温かくなります。
特に、ラストシーンでは一捻りあったことがわかり、ここは非常に驚きました😳
映画のシックスセンス的、とまでは言いませんが、改めて最初から聴くと(読むと)、また違った見え方ができる作品になっています。

登場人物の魅力

⭐️⭐️⭐️⭐️☆
目標を持って受験勉強に励む十和を、不器用ながらも真剣に協力する家族、そして大阪から温かく十和を見守るおばあちゃん、みんなが支えていきます。
極悪人のような人物が登場しないところも、ある意味リアルで良い点になっていると感じました。
そしてもちろん、「店長がバカすぎて」にもある、武蔵野書店メンバーと大西賢也先生とのシーンも感動でした。

ひとつ気になった点を挙げるとすると、十和含め受験生たちがものすごくしっかりしているところです。
最近の子はこんなに大人びているんでしょうか🤔

ナレーターの演技・声の印象

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
「店長がバカすぎて」シリーズのナレーションでおなじみの知愛(ちえ)さんが本作も担当されています。
小学生が主人公ということで、少し違うトーンが必要になるところを、見事に演じられています。
もちろん「店長」や「京子さん」はそのまま👌
この世界観には知愛さんしかいないと断言します!

こんな方にオススメします

  • 中学校受験に関する青春・家族ものが好きな方
  • 親として子とどのように向き合うか悩んでいる方
  • 「店長がバカすぎて」シリーズのファンの方
  • 物語にピッタリなナレーションで世界観に浸りたい方

物語の主軸は、十和の受験勉強に対する努力の物語ですが、親として子供にどう接していくべきなのか、という点でも見どころがある作品でした。
子供は受験というものが初めてで当然戸惑いますが、親も親で初めてになるので、やっぱり悩みますよね。
私自身もいずれ親として同じ境遇に立つ日がくるかもしれませんので、本作に触れられたことはよかったと感じました😃

本レビューが少しでも皆さんの参考になって、「聴いてみようかな」と思っていただけたら嬉しいです。
もし聴かれた方がいたら、感想もぜひ教えてくださいね!

1. 店長がバカすぎて

武蔵野書店・吉祥寺本店で働く契約社員、谷原京子が主人公。
本が好きで書店員としての仕事に誇りを持っているが、店長・山本猛の“バカすぎる”言動に毎日振り回される。
書店の日常や出版業界の裏側をユーモラスかつ温かく描いたシリーズ第1作。


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2. 新! 店長がバカすぎて

契約社員から正社員になるなど、京子の立場が変わり始める続編。
相変わらず山本店長が引き起こすトラブルは止まらず、仕事の責任・夢・葛藤のバランスに悩む京子の姿を描く。
書店員という仕事のリアルさがさらに深まる一冊。


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3. さらば! 店長がバカすぎて

シリーズ完結編。
京子は、店長・仕事・仲間といった“自分を取り巻くもの”とどう向き合っていくのか。
笑いだけでなく、働く人すべてに寄り添うようなしみじみとしたラストが特徴。

完結編の本作については別途レビュー記事がありますので、こちらもぜひ!
今回レビューした『問題。』の主人公の十和ちゃんが出てくるのも本作です。

【今回も店長から目が離せない!】早見 和真『さらば!店長がバカすぎて』
早見 和真『さらば!店長がバカすぎて』をAudibleで聴いた感想レビュー。今作も「店長」に振り回される京子の笑いと感動が交錯する職場コメディを、そのナレーションを含めて紹介します。

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