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実際にAudibleを利用した体験をもとに、正直な感想をまとめています。
『ありか』は、シングルマザーとして幼い娘を育てる美空(みそら)の視点から、「居場所」と「母であること」を問いかける物語です。
派手な展開はありませんが、日々の暮らしのなかにある葛藤や迷いが丁寧に描かれ、読後にはあたたかな気持ちになれました。
瀬尾まいこ作品が好きな方はもちろん、子育てや家族の物語に関心のある方にもおすすめの一冊です。
また、Audible版では、朗読を担当する有名声優の「石川 由依さん」の声が、登場人物それぞれを見事に演じ分けられていて、物語により惹き込まれました。
この記事では、『ありか』のあらすじをわかりやすく整理しながら、作品のテーマや読後の印象などを、レビューを通じて紹介します。
(ネタバレは無いよう配慮していますが、話の中身に触れる点はありますのでご了承ください。)
瀬尾 まいこ『ありか』 作品概要
発売情報・受賞歴
著者:瀬尾 まいこ(1974年1月16日)
発売日:2025年4月18日
出版社:水鈴社
受賞歴:2026年本屋大賞ノミネート
あらすじ
愛はここにある。
幸せはここにいる。「これまでの私の人生を全部込めたと言い切れる作品を描きました」
――瀬尾まいこ母親との関係に悩みながらも、一人娘のひかりを慈しみ育てる、シングルマザーの美空。
義弟で同性のことが好きな颯斗は、兄と美空が離婚した後も、何かと二人の世話を焼こうとするがーー。「子育てをしながら自分が受けた恩を思い知って、親に感謝していくのだと思っていた。それが親になった途端、さっぱりわからなくなった。この日々のどこに恩を感じさせるべきところがあるのだろう」
(本文より)本屋大賞受賞作『そして、バトンは渡された』、ベルリン国際映画祭フォーラム部門正式招待&日本アカデミー賞優秀作品賞原作『夜明けのすべて』など、人々のかけがえのない関係性を紡ぎ続けた瀬尾まいこが描く、あなたの小さな、でも確かな支えとなる感動の物語!
※Audible ありか あらすじより引用

Audible版『ありか』の概要
配信日:2026年2月6日
ナレーター:石川 由依
再生時間:9時間22分
評価:☆4.4 162件の評価
▶ Audible公式ページで作品詳細を確認
『ありか』個人レビュー(星評価付き)

物語展開・構成の評価
⭐️⭐️⭐️☆☆
まずはじめに、この作品は、心温まる物語であることは間違いないのですが、突飛な事件や大きな転換点があるタイプの物語ではありません。
ひたすら美空の日常と心の揺れが中心に描かれていくので、起承転結の“転”が弱く感じられる部分も正直ありました。
工場勤務、娘(ひかり)の保育園の送り迎え、元夫の弟・颯斗(はやと)とのやりとり、そして母との日常の細かな積み重ねそのものが物語なので、盛り上がりを重視する方にはやや物足りない展開かもしれません。
感情の揺さぶりと読後の印象
⭐️⭐️⭐️⭐️☆
派手なドラマではないため感情の揺さぶりはじんわりと残るタイプでした。
美空が娘・ひかりと過ごす時間や、義弟の颯斗との距離感を少しずつ縮めていく過程には、小さな幸福や不安が積み重なっていきます。
関係がうまくいっていない母親とのやりとりにはもやもやするところはありましたが、全体を通してみると“じんわり温かい”という読後感が残る一冊です。
登場人物の魅力
⭐️⭐️⭐️⭐️☆
登場人物たちは極端なキャラではありませんが、等身大の人間として魅力的でした。
美空は、娘のために毎日をがんばる反面、常に不安な気持ちになっている母親。
離婚した元夫の弟・颯斗は、世話焼きでありつつも押し付けがましくない絶妙な距離感の人。
ひかりは、まっすぐで無垢な存在として、日々の小さな幸せを思い出させてくれます。
“クソババア”と称される美空の母親も実際にいそうだと思わされます。
それぞれが少しづつ成長していく過程がじんわり効いてきました。
ナレーターの演技・声の印象
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
Audible版は、「石川由依さん」の朗読が完璧でした!
いうまでもなく有名な声優さんです。(進撃の巨人のミカサ、ヴァイオレット・エヴァーガーデン:ヴァイオレット、など)
美空の疲れた日常や、ひかりへのまっすぐな愛情、不安や戸惑いの微妙な揺れまで、声のトーンや間の取り方で丁寧に伝えてくれますし、なによりひかりの純粋無垢な感じが溢れていました。
必聴の価値ありです。

総評
こんな方にオススメします
- 大きな事件よりも、日常の心の揺れを丁寧に描く物語が好きな方
- 子育て中の気持ちに寄り添ってくれる物語を探している方
- 有名声優による朗読を楽しみたい方
こんな方は合わないかも?
- 大きな事件やどんでん返しがある物語を期待している方
- テンポの速い展開やミステリー的な緊張感を求める方
『ありか』は、特別な出来事ではなく、日々の選択や小さな関係性の積み重ねがテーマになっている物語です。
派手な展開はありませんが、美空はもちろん、周囲の人物の少しづつの成長に胸が打たれます。
著者の瀬尾まいこさんは「これまでの私の人生を全部込めたと言い切れる作品」とコメントされていますし、文芸評論家の三宅香帆さんも「しんどい人生をそっと優しく肯定してくれる傑作」とコメントされています。
そんな傑作を、Audible版で、石川由依さんの朗読を通して物語に浸っていただければと思います。
本レビューが少しでも皆さんの参考になって、「聴いてみようかな」と思っていただけたら嬉しいです。
もし聴かれた方がいたら、感想もぜひ教えてくださいね!

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