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実際にAudibleを利用した体験をもとに、正直な感想をまとめています。
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は、アンディ・ウィアーによる傑作SF長編で、宇宙冒険と科学考証が絶妙に絡み合う一冊です。
私は小説のSF作品は本作が初めて触れた作品でした。
主人公のライランド・グレースは、宇宙船の中で目を覚ましますが、自分が誰で、なぜここにいるのかをまったく思い出せません。
わずかな手がかりを辿るうちに、彼が地球滅亡の危機を救うため、ただ一人で宇宙へ送り出された存在であることが明らかになっていきます。
Audible版では、ライランドの理性とユーモアが絶妙なバランスで語られ、科学的なアイデアが耳からスッと入ってきます。大量の専門知識を扱いながらも、決して退屈しないリズムで展開する物語は、SF初心者にもおすすめできる読み応えです。
太陽の異常減光に挑む、壮大なスケールのSF作品となっている本作について、レビューを通じて紹介します。
※本レビューでは、ネタバレは無いよう配慮していますが、話の中身に触れる点はありますのでご了承ください。
アンディ・ウィアー『プロジェクト・ヘイル・メアリー』 作品概要
発売情報・受賞歴
著者:アンディ・ウィアー
発売日:2021年5月4日
出版社:早川書房
受賞歴:第53回『星雲賞』受賞 (2022年)
あらすじ
地球上の全生命滅亡まで30年……。
全地球規模のプロジェクトが始動した!グレースは、真っ白い奇妙な部屋で、たった一人で目を覚ました。
ロボットアームに看護されながらずいぶん長く寝ていたようで、自分の名前も思い出せなかったが、推測するに、どうやらここは地球ではないらしい……。
断片的によみがえる記憶と科学知識から、彼は少しずつ真実を導き出す。
ここは宇宙船〈ヘイル・メアリー〉号――。
ペトロヴァ問題と呼ばれる災禍によって、太陽エネルギーが指数関数的に減少、存亡の危機に瀕した人類は「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を発動。
遠く宇宙に向けて最後の希望となる恒星間宇宙船を放った……。『火星の人』で火星の、『アルテミス』で月での絶望的状況でのサバイバルをリアルに描いた著者が、人類滅亡の危機に立ち向かう男を描いた極限のエンターテインメント。
※Audible プロジェクト・ヘイル・メアリー上 あらすじより引用

Audible版『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の概要
配信日:上巻 2023年5月26日
下巻 2023年6月30日
ナレーター:井上 悟
再生時間:上巻 13時間
下巻 12時間38分
評価:上巻 ☆4.9 920件の評価
下巻 ☆4.9 1863件の評価
▶ Audible公式ページで作品詳細を確認
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』個人レビュー(星評価付き)

物語展開・構成の評価
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
グレースが意識を取り戻し、記憶を失った状態の彼が、自分の置かれた状況を一つずつ解きほぐしていく構成は、謎の連鎖と発見が絶妙なリズムで進むので先が気になって仕方ありませんでした。
地球を救うためのミッションという大きな目的と、宇宙空間での孤独な状況が並行して描かれ、緊張感が途切れることのない展開は一気読み間違いなしです。
感情の揺さぶりと読後の印象
⭐️⭐️⭐️⭐️☆
大きく泣かせに来る展開ではないものの、グレースの葛藤や地球の危機に挑む人々の焦燥、そして解決に向けて力を合わせていく展開にはグッとくるものがありました。
ラストにかけての期待感と安堵感がじわじわとやってきました。
読み終えたあともしばらくすごいものを聴いた(読んだ)なという余韻がありました。
登場人物の魅力
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
主人公のライランド・グレースは、天才的な科学者ですが、記憶を失った状態でもユーモアを交えながら事実を整理し、人間味のある反応で状況に向き合っていく姿がとても魅力的です。
また、物語の途中で出会う“もう一人のキャラクター”との交流は、単なる科学冒険を超えて楽しめる、非常に大きなポイントになっていました。
ナレーターの演技・声の印象
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
ナレーター・井上 悟さんの朗読が非常にキャラクターの印象にマッチしており、先述のユーモアも含め親しみが湧いてきます。。
科学用語や専門的な説明が続く場面でも、スッと入ってきて、理解の助けになってくれます。
孤独な宇宙空間での淡々とした語りと、緊迫した場面での声の切り替えが自然で、聴き進めるほどに世界観に浸れました。

総評
こんな方にオススメします
- 本格的なSF作品を読みたい方
- 「少しずつ真相が見えてくる」物語が好きな方
- 「火星の人(映画:オデッセイ)」が楽しめた方
こんな方は合わないかも?
- 化学・物理などの専門用語が多数出てくる作品が苦手な方
- 派手なアクションやバトル展開を期待している方
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は、宇宙SFでありながら、難解さよりも「困難・危機をどう切り抜けていくのか」に軸を置いた物語です。
記憶を失った状態から始まる構成のおかげで、聴き手も主人公ライランド・グレースと同じ目線で状況を理解していけるのが大きな魅力だと感じました。
Audible版はナレーションの完成度が高く、科学パートも会話も自然に耳に入ってきます。
私のようなSF初心者でも挑戦しやすく、それでいて「ちゃんとSFを読んだ(聴いた)」満足感も残る一作でした。
万人におすすめできる作品ですので、ぜひ一度手に取ってみてください。

映画化
小説の発売から5年、ついに映画化されます。
2026年3月20日、日米同時公開となっています。
宇宙での生活、そして、重要な出会いをどのように表現されるのか、非常に楽しみですね。
映画公式HPは以下リンクより。

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基本的に無料体験期間があるので、まずはお試しだけでもオススメします。
家事や自動車通勤など、手は空いていないけど耳は空いている時間がある方は、その時間を有効活用できるようになりますよ!
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